まずは、概念のご紹介。
単純接触効果(たんじゅんせっしょくこうか、英: mere exposure effect)は、(閾下であっても)繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果。1968年、アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが論文 Zajonc (1968) にまとめ、知られるようになった[1]。
Wikipediaより引用
ザイアンスの単純接触効果、ザイアンスの法則とも呼ばれる。対人関係については熟知性の原則と呼ばれる[2]。
ちなみに、ザイオンス・ザイアンスは読み方の違いであって意味は同じ。
要するに、長時間会っているよりも何回かに分けて会っている方が勝手に印象が良くなっていくよということ。
尚、接触というのは目に触れる機会、もっと言うと脳内再生される機会のことを指す。
ただし、上記で引用されている部分だけの解釈だと、
好意と触れられていることからプラスのみに働くと思うかもしれないが、当然マイナスにも働く。
例えば、嫌われている相手から何もないのに勝手に好かれることはあり得ない。
それどころか、実は目に触れているだけで相手の嫌悪感に拍車をかけているのである。
以上のことから、相手から好かれている場合と嫌われている場合の対策を講じることができる。
好かれている場合:
極力目に触れる機会を増やし、相手の脳内に自分の存在を定期的に示す。
嫌われている場合:
極力目に触れる回数を減らし、相手の脳内から自分の存在を消す。
怒りをコントロールするアンガーマネジメントにも通じることであるが、
喧嘩してしまった場合には、しつこくし過ぎないでクールダウンの時間を設けた方が得策ということになる。
好きな人が出来た場合には、いきなり想いを伝えても効果は薄い。
そればかりか、警戒される結果となり、単純接触効果の負の側面を味わう結果に終わるだろう。
自分の置かれている状況を冷静に把握し、適切な処置を講じるように心がけたい。