本連載は「売れるコピーライティング単語帖」読んで学んだことの備忘録である。
メッセージを送っても、読み手からの反応がほとんどないという場合、
まず疑ってほしい原因は、「限定」がないことだ。限定がないと、顧客は、いつでも買えると思って、いつまでも買わない。
いつまでも買えるわけではないという「限定」と「締め切り」を設けない限り、人は行動しないのだ。「売れるコピーライティング単語帖」197ページより
夏休みの宿題が終わらずに缶詰になる「残念な末路」は誰しもが経験していることだろう。
しかし、終わらない本当の理由は宿題の「難度」ではなく人間の「心理」に他ならない。
何故、毎年同じ失敗を繰り返すのかと言えば2つ理由があると思っている。
1つ目は、ヒトは本質的に「変化を嫌う」生き物だから
2つ目は、脳内にドーパミンという「期待物質」が分泌されるから
「変化する」ということは今よりも多くエネルギーを「消費」するということ。
環境の変化に耐えられずに「絶滅」した生物も少なくない。
省エネは「細く長く生きる」為に当然の概念なのだ。
期待物質に関しては、自分は出来るかもしれないという「承認欲求」に繋がっている。
他よりも「優れた存在」ではありたいが、出来れば「省エネ」でありたい。
こういった「相反する感情」を持つからこそ、ヒトは他の生物よりも複雑な思考をする。
実にわがままだ。
2ステップを踏むだけで、「お手軽ドーパミン発生器」の完成だ。
①宿題をしなくてもただちに人生に影響しないので、夏休みの宿題をため込む。
②締め切りの訪れに伴い、ギリギリで宿題を終わらせて「達成感」を得る。
たとえ、ギリギリで宿題が終わらなくても中毒患者にならないだけであって、
来年もまた宿題をため込む可能性があるので、中毒患者の予備軍である。
誰でも陥る可能性があるのだから怖い。
つまり、買ってもらう為にこちらが努力することは、
「ため込む」ステップをなるべく排除して、
「間に合った」ことで得られるドーパミンの分泌を促すことである。
ただし、日ごろからより良い商品を目指していることが必須の条件だ。
さもなくば、「クレーム」によって反省文を書く羽目になるだろう。
次回は「A:Action(行動)」についてまとめる。