SE屋日記

SESが抱える辛さと闇(現場ガチャ編)

ガチャガチャの画像

おはこんばんにちは!
セヤ(SE屋)です。

今回は、SESが抱える辛さと闇の「現場ガチャ」の実態に迫ります。

闇のイメージ画像

今回のワンポイント
SEとSESは違うの?

SEとSESは違います。

SESはSEを派遣するサービスのことであり、
【System Engineering Service】の略です。

よって、客先で作業を行うSE(システムエンジニア)のことを指します。

ただし、テレワークの場合は客先に出向かず作業を行うことになります。

※ 客先に出向くことを以後「出向」とします。

出向イメージ画像

どんなところが闇なの?

  • 現場ガチャ   ← 今回はこれ
  • 指揮命令権
  • 孤独
  • 人間関係
  • キャリア形成
ガチャガチャのイメージ画像

ガチャガチャを回した経験あるのではないでしょうか。

筆者は可愛いものが好きで、そういうのを見かけたらついつい回してしまいます 笑

なんと、仕事でも存在します!

ただし、回すのは自分ではないですし、どのガチャを回すのか選ぶことも出来ません。

どういうことでしょうか?

先ほど「自社に抱えているSE」という表現をしました。

この定義により、給料を支払ってくれるのは「現場」ではなく「自社」ということになります。

そうなると、契約によりますが、
自社は社員が出向して作業をしていようがいまいが、給料を「支払」わなければなりません。

筆者の場合は、自社で何か開発している訳ではなく、出向のみの取り扱いであった為、
1週間ほど出向せずに自社にいました。

その間、何もしてなかった訳ではなく勉強や面談などをしていました。

面談については別の記事で解説します。

作ったモノ(=成果物)に対する報酬ではなく、拘束時間に対する賃金が給料になるからです。

※ 出向していない時間の扱いがどうなるのか、気になる方は一度勤め先に確認することをオススメします。

勤め先に対してお金のことで質問することに卑しさを感じる必要はありません。

生活がかかっているのですから、遠慮なく確認をすべきです。

恥ずかしがっていたところで、勤め先は自分の暮らしぶりを完全保障してくれません。

また、出向せずに自社にいた期間があると言いましたが、実際にはそんな上手い話はないです。

そもそも、自分がSESの経営者でも、タダで給料を支払うことは出来ないです。

ケチだからというのも(ないとは言えない 笑)ありますが、

経営が困難になり、他に雇っている社員が路頭に迷うことになってしまいます。

よって、出向せずに自社で過ごしている間にかかる費用(=待機費用)に関して、

経営者としては、出来る限り減らす必要があります。

聞いた話では、私一人分で1日1万円は待機費用としてかかっていたとのこと。

「出向先」から「自社」に対して報酬が発生しない上に、

「自社」から「社員」に対して給料は支払うことになると、

●出向していた場合のケース:
※ 実際には色々と引かれますが、割愛します。

  • 「出向先」から「自社」に対しての報酬が「30万円」
  • 「自社」から「社員」1人に支払う給料が「20万円」

よって、以下の取り分になります。
自社:10万円
※ 30万円から10万円だけ引いたと考えられる。
社員:20万円

●出向していなかった場合のケース:

  • 「出向先」から「自社」に対しての報酬が「0万円」
  • 「自社」から「社員」1人に支払う給料が「20万円」

よって、以下の取り分になります。
自社:0万円
社員:20万円

つまり、以上のケースをまとめると、

出向していれば会社としては「10万円」の取り分だったものが、

出向していないが為に「-20万円」となるわけです。

これが複数名の社員でとなった場合は、考えたくもありません。

ショックのイメージ画像

前置きが長くなりました。

こういった事情により、
SESの経営者の大半はこう考えます。
「どこでもいいから出向してくれ!」
※ そうでない方、すみません!

「現場ガチャ」が爆誕することと相成りました。

出向した先が「私のスキルと合わないなー」だけなら、まだ可愛い方で、

特に問題となるのが「ちょっと勉強しました」とか、

しまいには「一度も触れたことありません」というようなものまで、

「経験がある」という扱いにして出向させようとするんですね。

これを「下駄を履かせる」と言います。

スキルの「ミスマッチ」が起こる原因となり、
本領発揮が出来ずにSEが耐えられなくなります。

また、仮に本領発揮が出来ずに耐えられたとしても、

出向先から「スキル不足」と言われ、自分の力不足ではないかと自己嫌悪に陥ります。

更に、先述の「現場ガチャ」により、自分が好きに案件を選べる訳でもないので、

運良く好きな案件にマッチングでもしない限り、モチベーションを維持することは難しいです。

少なくとも、私には出来ません!笑

以上が、「現場ガチャ」の実態になります。

次回は、「指揮命令権」に迫ります。

  • この記事を書いた人

もっちー(or セヤ)

明治大学 政治経済学部 経済学科 中退 ▶ HSPのシステムエンジニア ▶ 27年間ずっと嫌がらせに遭い続ける ▶ 取り柄:諦めの悪さ ▶ 趣味:チェス ▶ 夢:当たり前のはずだった幸せを享受すること

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